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固定定盤プレナが動かない その1

一昨日、お客様の監督から電話。
「今、ちょっと訊いて良いですか?」
「何でしょう?」
「ウチのプレナが切削中に止まちゃって材料が挟まったまま上がらなくなったんですが、どうしたら良いですか?」
「Cボタンを押しながら、上昇ボタンで上がりませんか?」
「エラーが出ちゃいますけど。」
「それでは、解除するためにブレーカーを一旦切って、5秒後に入れて戻りませんか?」
「え〜と・・・。直りません。」
「それだと、見ないと分かりません。」
「今、忙しいですか?」
「今なら動けますけど。」
「それではお願いしちゃいます。」
「了解です。片付けてからすぐ伺います。」
とのことで、作業場に直行。
順番に状態を確認すると、上昇ボタンを押した時、なぜか上昇せず、超低速で微妙に下降しています。
「これは恐らく、インバーター不良です。この場合、インバーターを新品に交換しないと直りません。」
するとこの監督、ニヤッと笑い納得した様子。しかし隣にいた若い大工さんは意味が分からず頭の傾けて、
実はこの監督2年前までトヨタの下請けの会社で機械の保全係でしたのでインバーター不良の事情は良く知っています。
ここで言う”インバーター”は三相モーターの回転数を変えるにあたり、100Vの電動工具のモーターは電圧を変えれば変わりますが、
三相モーターは電圧を落としてもパワーがなくなるだけで回転数は変わらないため、周波数を変えて回転数をコントロールします。
今回は、その周波数を変える装置の不良と言うことなんです。
たまにしか使わない建築用の木工機械はインバーターが10〜20年くらいも持ちますが、毎日使う工作機械は4年くらいで寿命となります。
ちなみにその監督に、
「前の会社の機械のインバーターは2年くらいで壊れてなくても交換してましたよね。」と尋ねたら
「もちろん、そうだけどそれでも交換前に故障すると工場が止まっちゃうので、インバーターの予備を持っていました。」
隣にいた若い大工さんは何となく意味がつかめた感じで、このころすでに午後6時前、帰ってからでは電話が繋がらないと思い、
メーカー(シンクス)の名古屋営業所に電話をするが繋がりません。
静岡の本社も修理担当の携帯も繋がりません。
「とりあえず、今日はどうにもなりませんので、至急処理いたします。」
と、言ったら、若い大工さんは
「何にも出来ないからもう帰る。」
この建築屋の社長に電話で事情を報告して、帰社後シンクスにFAX。
続きは明日。
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