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低電圧焼け

最近はこのタイトルの言葉は使われなくなりました。
電灯線である単相100Vでパワーを必要とする作業を長時間する時に、入力電圧が低い状態で電動工具の作業をする時に
電圧が低いために通常の電圧よりもモーターの回転数がかなり落ちるためにモーターに、
より大きい電流が流れるためモーターが焼けてしまう現象を”低電圧焼け”と言います。
電動工具の電流値はモーターの負荷が85%(負荷回転数÷無負荷回転数x100%)の時の表示になっています。
要するにモーターの回転が15%落ちる抵抗が掛かっている時の電流値です。
無負荷回転の時には、表示の電流値の半分もありません。
ですから、現場でたくさんの電動工具を使用するときは合計20Aを超えるとブレーカーが飛んでしまいますので、
合計電流値がどれぐらいかは、おおよそ計算できると思います。
特に冬場の200W の照明や投げ込みヒーターを使用する場合は十分な注意が必要でしょう。
また、現場によっては20Aのブレーカーが複数付いています。
出来るだけ、うまく使い分けてください。
話は逸れましたが、タイトルの低電圧焼けですが、延長コードが細かったり、長かったり、コードリールを巻いたまま使用したり、
同時にたくさんの電気機器を使用したりすると入力電圧が下がります。
200Wの照明を使っていると電圧の低くなることが、よく分かると思います。
蛍光灯を使用した場合などは、電圧が低いために一時的に消えてしまいます。(すぐ復帰しますが)
セルフバラストタイプの水銀灯なら一度消えると冷めるまでの10分くらいは点きません。
電動工具の場合、電子式のものは、不具合を起こすことがあります。
現在のブラシレスモーターのコンプレッサーは低電圧回避のための安全装置が付いているものもあります。
でも、低電圧焼けを起こすような機種は無理の利かない電子式のモーターではなく、
普通のカーボンモーターでパワーにモノを言わせる作業の時に起こります。
例えば、マルノコでの厚い挽き割り、自動カンナの切り込み量の厚い作業、ダイヤモンドホイールでのコンクリート切り込みなどです。
たまに行う方ではなく、日頃これくらいならモーターは焼けないと思って焼ける手前くらいの押し込みで切削&挽き割り作業を行うと
電圧が低い場合、通常よりモーターの回転数が低くなり、ファンの冷却効果もなくなるために、モーターが焼けることがあります。
この時は使用者は電圧が低いことは認識があるはずです。
少しでも電圧状況が良くなる状態での作業に努めていただきたいと思います。
それではまた。
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