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充電式モーターの意外な欠点

先日、刃物研磨機を納品した際、一緒にお仕事をされていたもう一人の大工さんから日立のインパクトドライバーの修理を預かりました。
症状はスイッチを入れると
「ウイ〜ン」
と音がしますが、全く回転しません。
「とりあえずお預かりします。」
と言うことで持ち帰り解体しました。
すると、モーターのコア(回転する外側の磁石)に、

(ピンボケで申し訳ございません。)
ピンネイルが入っているのではないですか!
回転するアマチュアコイルと外側のコアのスペースはピンネイルが入るほどの隙間もないため、
ピンネイルが入ったら、モーターがロックしてしまいます。
写真には写っていませんが、このピンネイルの折れた破片(長さ5mmほど)が2本ありました。
実は、それがなかなか取れないんです。
どうしてか?
直流モーターは磁石の反発を利用して回転します。ですから、より強力な磁石が必要になります。
そのために超強力な磁石が必要になります。
実は充電モーターの欠点がここにあったんです。
コード式のモーターは磁石が使ってありませんので、こういった症状は発生しませんが、
磁石を使ったモーターは空冷の空気取り入れ口から進入する細い金属片には十二分な注意が必要です。
特に鉄工の穴あけやテクス作業の切りくずにも注意が必要です。
最近のモーターには対策に細かい網が入っていますが、年数が経つと破れたりはがれたりして、意味がなくなる場合もあります。
皆さんくれぐれもご注意ください。
ちなみに現在の100Vインパクトドライバーも直流モーターですから金属片は厳禁です。
それではまた。
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