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カーボンブラシの役目

カーボンブラシはブラシモーターになくてはならないものですが

そのカーボンブラシの役目って何でしょう?

普通に答えれば「モーター回転部に電気を流すため」とか

「回転するモーターに電気を流す時、コードで繋ぐと切れるから」

などの回答が一般的だと思われますが、

大切なことが抜けています。

100Vのモーターの入力はあくまでも交流。

東日本では1秒間に50回プラスとマイナスが入れ替わっています。

(西日本では1秒間に60回)

コイルに電流が流れると磁界が発生します。

モーターは発生した磁界によりN極とN極は反発し、

N極とS極が吸引することで回転します。

そのため、直流なら問題なく回転しますが

交流だと単純にコイルに電流を流すと交互に左右に回るため回転しません。

そこでカーボンブラシが活躍します。

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固定側のステータコイルには固定されたコイルが両側にあるため

東日本ではN極とS極が1秒間に50回入れ替わります。

回転側のアマチュアには20本くらいコイルが巻いてあり、

回転するごとにカーボンブラシの電極を受ける位置が変わるため

ステータの反発&吸引する方向が常に同じになります。

そのため、交流が流れてもモーターは普通に回転します。

尚、直流を入力しても普通に回転します。

ただ、電動工具そのものは直流を入力とすることを考慮していませんので

故障の原因になりますから直流は使わないでください。