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新製品徹底研究(100Vインパクトドライバー)完結編その3

大変長らくお待たせしました。
完結編最終日です。
皆さま、モヤモヤが一杯たまっているかもしれませんが、完結編その2の続きです。


TD0220の件でマキタの本社に電話しました。
いつもならマキタの師匠に電話するんですが、この日はなぜか電話代の掛からないフリーコールで電話しました。
フリーコールは本来お客様窓口です。販売店が掛けるところではありません。
でも、広い意味で販売店もマキタから見れば”お客様”(自分のことをお客様という表現は失礼ですが、お許しください。)
ここに電話をする目的は、お客様窓口のスキルチェックです。
日立工機のお客様窓口にも電話することがありますが、担当のスキルはそれなりに高いですよ。
マキタは今回が初めてです。
「お世話になっております。西尾市の販売店のトシカネです。」
「お世話になっております。」
「今回発売されたTD0200ですが、6955と比較しても、”金物用”と謳(うた)っているわりには締め付けスピードが変わらないんですが?」
「あ〜新型の100Vインパクトですね。しばらくお待ちください・・・。M(私の師匠)と変わりましょうか?」
「そうしてください。」
すぐ隣にいたMさんに代わりました。
「今度のインパクト・・・。あんまりツッコまないでくれ〜。あれはクレーム対策品。」
「やっぱり。」
「どっかの大工さんが4回くらい再修理きたヤツがあったダラ〜(この辺から三河弁丸出しになります。)」
「それってH大工さんの件ですよね〜。4回じゃなくて6955を6回交換してそれも壊れて一機種前の6954に交換して事無き得たんですよ。」
「あのH大工さんって奥さんが日立工機の代理店の社長の姪のご主人さんですよねぇ〜」
「でも、Mさんの関係者でもありますよね。」
「それを言うな。」
(実はH大工さんの奥さんの弟さんのところでMさんの奥さんが働いていました。しかもその会社の大家さんがMさん。)
「とにかく、TD0220の意味は分かりますが、耐久性だけでは売れません。この機械には期待をされている大工さんがたくさん見えます。この大工さんを裏切らない使いやすさを見つけることが大切なんです。もっと初動トルクを強めにして、四角ビット専用で使う強力型インパクトドライバーにするとか、何か考えないといけないと思います。」
こんな調子で結論には至りませんでしたが、10年以上前から各社にお願いしていることがありました。
それはハンマーを押さえているバネの強さを加減する、あるいはハンマーとアンビルのスペースを替えれる機能を付けて、
一回の打撃でネジを回す角度の量を可変できる機能があると便利だと思って提案しておりますが、現実には至りません。
これは今後の課題でしょう。
インパクトドライバーの歴史はまだまだ浅いです。
今後の革新的な改良に期待して、今回のお話は終了させていただきます。
薀蓄(うんちく)ばかり並べた話にお付き合いいただきましてありがとうございました。
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