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カーボンが悪い?

先日電話で、名も語らずに
「テーブルに付いた一番大きい大丸の中古あるか?」
この場合はマルノコのベンチスタンドに取り付けた刻みに使う刃の直径が300㎜以上のマルノコのことだと思いますが、確認しないと変事が出来ません。
「ベンチスタンドの取り付けたマルノコで刃の径は415㎜でしょうか?」
「カーボンが焼けたみたいだで、モーター交換できるか?」
「機種が分りませんので、まず機械を特定しないと変事ができません。」
「無いのか。そんならやめとくか。」
「すみません。どちらの方でした?」
「○○だ。(時々お世話になっている70歳くらいの大工さんでした。)だったら、一度持ってくわ。」
とにかく電話でモデルを言われないと卓上マルノコかもしれないし、テーブルソーかもしれません。


翌日、来店されました。
機種はマキタの380㎜のマルノコでした。
とにかく火花が大きかったのでカーボンを変えたけど、回らないとのこと。
この場合は新品のカーボンブラシがモーターに当たっていないことが多い。
そのため、お客様には
「カーボンが悪いですね。」
と何も考えずに言ったところ、
「カーボンは新品にした。きつかったので側を擦った。」
と、素直に聞いていただけません、
「カーボンを抜くときにきつくありませんでしたか?入れるときに、きつくありませんでしたか?カーボンブラシがモーターの回転部分に当たらないと起動しません。カーボンを入れるときは必ずスムーズに出入りすることを確認した上で、収めて下さい。」
念のためカーボンブラシの蓋を開けて確認すると片側はスムーズに動いていますが、もう片方はカーボンブラシが引いても出てきません。
平やすりでブラシホルダ(カーボンの通路部分)を擦るとスムーズに出入りします。
電源を入れるとモーターは気持ちよく回転します。
「いくら払えば良い?」
「今日は言いたいことを言わせて頂きましたので、お金は要りません。次の機会に何か買って下さい。」
お客さまは不愉快な想いもされたとは思いますが、最後は笑顔で帰っていただきます。
”情けは人のためならず”
それではまた。
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