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プラスネジについて その5

次にベッセルのメッキありビット(5mm)とメッキなしのビット(3mm)の差に着目します。
これは全く同じ形状なのに、メッキの方がガタが大きい。
あくまでも憶測であるが、ビットの形状を加工している機械は同じはずである。
メッキを掛ける場合、加工してから掛けるはずである。
メッキを掛けると、僅かに+形状が大きくなる。
そのため、若干+溝に対して形状にズレが出ることになり、+溝のはまり方が浅くなると考えられる。
ですから、同様のビットの場合、メッキビットの方が+が舐めやすいのではないかとの仮説が立つ。


最後に、メッキなしの片差ビットとメッキなしのベッセルビットの差を考える。
単純に結果だけを見ると片差ビットの方がガタがある。
このビット形状はスレンダービットも同様である。
片差ビットは+に加工している部分が小さい。
コーススレッドに入れてみると、コーススレッドの+溝に全部入っている。
すると、+溝の一番外周部分に当たっていない。
ガタが大きい理由はそこにあるのではないか?

でも、使われている方の話を平均すると普通の六角軸よりもスレンダービット形状の方が滑りにくいと言われる。
その理由は何処にあるか?
実際にコーススレッドを締めたら分かるが、コーススレッドは微妙に曲がっているものがある。
また締め込み時に木の目によって先端の方向が変わるため、微妙にビスが傾いたり倒れたりする。
+形状が小さいビットは多少斜めになったときに、+溝から浮く部分が+形状が大きいビットよりも少ない。
そのためにスリムタイプのビットの方が舐めにくいのではないかとの仮説になる。
続く
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