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日立ビス打機の持ち込み修理

先日いつもお世話になっている大工さんが日立高圧ビス打機WF4H2を持ってきました。
症状は
1.空回りが多い
2.油が温れる
修理をするときは症状だけでなく、使用者がどのような状態で作業を行っているか?
一つでも多くのことが分かっていると、原因や対策がしやすい。
今回の大工さんは某ハウスメーカーI工務店の専属。
このハウスメーカーは金物がすべて支給。
そのため、作業にあったビスではなく、すべて支給のものを使う。
とりあえず打ってみると、やっぱり空回りするか、打ち終わってもエアが漏れている。
空回りするのはビットが摩耗しているか、ビスの進入抵抗が大きいことが原因である。
打ち終わった時にエア漏れしているのは、故障ではなく、打ち終わっていないがモーターにパワーがなく回せない状態である。
よく見るとビスは支給の32mmである。
これでは、進入抵抗が大きいわけである。
油漏れに関しては、以前記事で触れましたが、オイルタンクはありません。
結露した黒い水を油とご解釈しているものと思われます。
結露する水は圧縮空気が解放されるときに発生します。
そのため空回りでたくさんエアを消費すると、結露の水も増えます。
このことを大工さんに伝えると
「そう言えば、15mmのプラスターボードを32mmビスで打っていた時は良かったが、ビスはそのままで、ボードが12.5mmになったらおかしくなった。」
やっぱりそうでしたね。
くれぐれも12.5mmのPBを使う時は28mmビスを使ってください。
どうしても32mmを使わざるを得ない時は、1本1本確実に打ってください。
ペースが速いと不具合が発生します。
ちなみにビットを変えてほしいとの希望がありましたので、
外したビットをその場で先端を削り、ビスのガタツキの違いを確認して、古いビットを予備ビットにされました。
皆さんは、先端削ってみましたか?
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