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改めてブラシレスモーターその1

昨日、何の予告も無く、マキタの新型マルノコが来た。


従来品と何が伺うと
「ブラシレスモーターです。」
とのこと。
ブラシレスモーターのマルノコは、すでに日立が先行販売している。
日立のブラシレスモーターのマルノコはブラシレスモーターならではのメリットは
特に浮かばない。
ただ充電式マルノコの転用だけにコストをかけずに目先を変える商品が発売できる。


今回のマキタは
1:日立が出したからウチもあります。と発売、
2:これから同じボディの充電式を発売するための先行販売。


でも、消費者からすると、どちらも買いたくなるネタではない。
消費者に売りたいのであれば、必要とされるものでなければいけない。
そのためには、今作業で使われているマルノコに取って変わるものでなければいけない。
具体的には
・仕事が綺麗にできる
・仕事が早くこなせる
・仕事が楽にできる(横着に見えるが、疲労が少なければたくさん仕事ができる)
今回のマルノコは先行の日立を含めて上記のどれにも当てはまらない。
せっかくブラシレスを発売したのだから、本来はその利点を生かさないといけない。


このことを営業マンに質問してみた。
「ブラシレスモーターの利点は?」
即答で
「熱くならない。」(正確には熱くなりにくい)
これでは消費者は
「それが?」
と返されてしまう。
普通なら「カーボンブラシを交換する必要がない。」と言いそうなところを一工夫している。
自分の場合はブラシレスモーターの利点として熱くなりにくい以外に


1.エネルギー変換効率が良い。
電源プラグ制限いっぱいの15Aでできるだけ大きなモーターを回すコンプレッサーや
限られたバッテリで少しでも多くの作業ができる充電工具には有効であるが
100Vの電動工具には、それほどメリットがない。
※熱くなりにくいのはエネルギー変換効率が良くエネルギーロスで発生する熱が少ないためである。


2.カーボンブラシ特有の音が出ないために静かである。


3.コア(鉄心)が小さくできるためにモーターの重量が軽い。
コンプレッサーの軽量化の要因はここにある。
充電インパクトの全長が短くなったのも同様の理由のようである。


4.ローター(モーター回転部)の質量が軽いためにモーターの起動反動が小さい。
マルノコの場合は刃の起動反動の方が大きいため、あまり意味がない。


5.元々電子制御で動くため、変速やソフトスタート機能が簡単にできる。


続く