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話せば道は開く

最近、あまり取引が少なくなったが、ローカルなハウスメーカーの部長さんから電話があった。


取引が少なくなったのは田舎好みの太い通し柱を使う物件から
若者向けのシンプルな材料に方向転換し、西尾のような田舎から撤退したために
距離が離れたからであって、特にトラブルがあったわけではない。


その電話の要件であるが
「この前、大工が『ボードビスが高くなったんでその分単価を上げてほしい。』と言うんだけどボードビスって上がった?」
「ボードビスってロールビスのことですよね〜。」
「そうです。」
「ロールビスは中国の関税の関係で若干あがりましたが、それほど極端には上がっていません。」
「そうですか。」
「ボードビスの単価じゃなくて一軒当たりのビス代の話ではないでしょうか?」
「はぁ?」
「一昔前よりもビスピッチが細かくなったんで、倍くらいは使っていますよ。一軒で1万円くらいは上がっていると思います。」
「確かに昔は指定しなかったけど、今は150ピッチだ。確かに倍は使う。ありがとう。」
ビスの原価が1万円上がれば、それを打つ手間代も、それ相応にかかる。
また、打つ量が増えればビス打機の寿命も半分になり、コンプレッサーの寿命も縮まるから
ビスピッチが倍になると金物持ちの職人さんのコストは3万円くらい上がっているでしょう。


今回の大工さんはどこのどなたか存じません。
近隣の方ではないことは間違いないと思います。
そのことを部長さんは知っているからあえて遠くの金物屋に電話したのでしょう。


ボヤいたり愚痴ったりしても進歩はありません。
時には掛け合ってみることも大切です。
今回の部長さんのように耳を傾けていただける方も見えます。
下請けさんのために確認を取って頂き、理解のあるお話もできました。
結果は、どうなるか分かりませんが、何もしないよりは少しでも前に進んでほしいです。