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インパクト始動トルク その1

このタイトルはあまりお聞きしない言葉とは思いますが、当方が勝手に命名した名称ですので
他社では別の名称をお使いいただいている場合もあります。



インパクトドライバーはある一定のトルクが掛かると途中で連結しているハンマーが手前に縮められて半回転空転します。


その空転が始まるときのトルクがインパクト始動トルクと勝手に呼ばせていただいております。


現在のインパクトドライバーの始動トルクは不明ですが
日立のインパクトドライバーの発売当初のWH8DAは8N・mだったと伺っております。
8N・mと言えばクラッチ式ドリルドライバーのクラッチの序盤程度。
これくらいのインパクトであれば丁番などに使う軟鉄の+ネジでも舐めにくく使いやすいトルクなんですが
今主流の18Vインパクトドライバーは締め付けトルク表記を上げないと売れないために
始動トルクを勝手に上げて、軟鉄ネジの締め付け作業を蔑(ないがし)ろにしています。
弱モードとか”らくらく”モードとかで対処できるようなことを言われる方がみえますが
始動トルクが高すぎることには、全く対処されていません。
「スイッチの引きを思い切り浅くすれば?」
と言われる方もおられますが、思い切り低速にすると、今の強いハンマー始動トルクまでモータートルクが至らないために
インパクト機構が全く働かないただのドリルになってしまい、ネジがうまく締められません。


続く