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売れているもの≠使えるもの

時代が変わるにつれ、売れる商品も変わります。
手鋸が電動鋸に代わり、工場でプレカットされるとその部分に携わる道具は不要になります。
これから何を買おうかなと思っている道具好きの使い手や
何を作ったら良いのか悩んでいる作り手、
あるいは、何を売ったら良い結果が出るのか探っている売り手。
使い手に関しては現状の道具で賄えれば、無理に買う必要もないが
作り手と売り手は売れるものが無ければ生活にかかわる問題である。
そのためにも何が売れるのか真剣に考える。
ところが建築業界の場合、職人さん相手に使っていただくものは
使うことに関しての素人である”売り手”と”作り手”は使い手の気持ちが理解しづらい。
さらには作り手は情報が漏れないように新たなものを創造するために使い手の気持ちをスルーしてしまうケースが多い。
その結果、間違った解釈の商品が発売されるが、売り手も理解できず
セールスポイントだけ見て、デメリットは教えられずに的が逸れた販売展開をすることも少なくない。
作り手は、安全策として同業の売れているものを真似して発売するケースが多い。
この場合、大ヒットになるケースは少ないが、失敗するケースも少ない。
でも、これは販売店にとっては迷惑なことである。
各メーカーがジャンルの違う商品を分散して出せば、すべての商品を拡販できるが
各社、同等の商品が出ていると売れるものがカブってしまうために売り上げUPにはならない。
それともう一つ考えてほしいこととして
売れている商品は、必ずしも使える商品ではないと言うこと。
今までなかった新製品が出ると積極的な販売店はそればかりセールスする。
もちろん、それなりの結果が出るが、その結果
「今これがメチャメチャ売れています。」
言っていることは嘘ではないが、聞いている人は「そんなに良い商品なのか?」と錯覚する。
本当に売れる商品は宣伝しなくても長期にわたりコンスタントに売れる商品のことである。
メーカーにはこんな商品を期待したいものである。