昨日、2x4パネル工場の所長から電話が
「ウチの釘打機で頭の外れる高圧90があるでしょ。それが外れて職員が怪我をしたんだけど、それって他に事例がない?」
「そんな事例は聞いたことが無いですけど、言われてみれば可能性はありますね。」
「とりあえず事故が起きないように何か対策しないといけないんだけど・・・。」
「説明書にもそんなことは書いてあった記憶がないので、事例と対策についてメーカーに伺ってみます。」
今度はメーカーに問い合わせると
「そのような件は存じません。ただ対策と言うと社内的には『釘打機から釘の長さの分は空けろ』と言うことになっています。」
要するに右利きで90mm釘を打つ場合、
左手を釘打機から90mm以上離せと言うことである。
「それって説明書に書いてないですよね?」
「書いてありません。」
「そのネタ使っても良いですか?」
「構いませんよ。」
今度は折り返し現場の所長にお話しする。
今後の対策については不明であるが、雇用者は労働者の身を守る義務がある。
そのため安全性を重視しなければいけない。
作業上、安全性と作業性は相反するものである。
職人さんでも同様であるが安全を重視すれば作業効率が下がる。
給料で働く職員なら日当は変わらないから安全重視で良いが
手間請けの職人さんは安全性を重視すれば日当が下がる。
元請けはここのポイントも考えてほしい。
逆に考えないから守らない職人さんが後を絶たない。
ところで今回の事故のポイントであるが、使いやすいと言われている安全装置一体型の
コンタクトノーズであるが、
発射口が分離しているために何らかの拍子に外れる可能性がある。
これはMAX・マキタ・HiKOKIとも同じ構造なのでどの機種も同様の条件である。
今後、頻繁に起これば使用禁止令に至るかもしれません。
便利な工具も常に危険と隣り合わせです。
今日も事故のないように頑張ってください。
※本日の事故の件は、メーカー名・機種名とも伏せさせていただきます。
コメントでメーカー名や機種名を問い合わせされてもお答えできませんので
ご了承願います。