8月も本日で終わりますが、厚さは終わりません。
残暑厳しいですが、現場で一生懸命に汗を流されている方は
どうか、体調を崩さないようにお気を付け願います。
それでは先週の解答になります。
先週の問題は禁じ手の切断砥石による面取りで
母はナットがスムーズに通るのに
父が面取りするとなかなか通らない理由でした。
結論から申しますと父はグラインダ―作業に慣れていますので
焼けない程度に十分加圧を加えて、早く面取りします。
そのため面が早く削れる反面、バリが出やすくなります。
そもそもバリと言うのは被切削材の先端が薄くなったときに
押さえた力で曲がったもの。
だから強く押さえるほどバリが厚くなります。
薄いバリなら簡単に切れますが、
厚いバリはちょっとやそっとでは切れません。
仕上げ砥石で鉋を研ぐときでもよく言われますが
「刃がつくときは押さえる力を抜く。」
と言われます。
これは強く押さえると返りが厚めに出てしまい良い刃が付かないから。
母は切断砥石は常に怖がって砥石が絶対に割れないように
終始、そーっと削っています。
削る速度は遅いですが、返りが出ないくらいの力で削っていますので
ナットが簡単に入ります。
切断砥石も新しいうちは、側面がざらざらしていますが
使ってくるとざらざら感がなくなってきます。
ですから切断砥石は半分くらい使うと裏返して有効に使っています。
ステンレスの全ねじはそーっと削ると全然削れません。
そのため、刃物用のWA砥石で面取りします。
WA砥石だと力を入れなくても削れますのでバリが出ずに
ナットがそのまま入ります。