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バリのお話 その1

入隅カッターの欠品中だった部品が昨日一気に入荷しましたので

久々の在庫を確保しました。

手作りの部品は自作なので今回も薄型ナットをカットします。

スライスするナットは鋸道(厳密には砥石道ですが)の左側だけにネジを掛けて

切断時に砥石が右に逃げないように右から押さえを当ててカットします。

しかし砥石特有の症状で残り80%を切ると切断中の部分が真っ赤になって

鉄が粘土のように柔軟性を持つため砥粒が引っ搔いても凹んですべるだけになり

全く切れなくなります。

そんなときは全体重をかけるくらいにすると力技で切れますが

そんな切り方をするとバリの厚みが半端なく修正する手間が大変である。

 

そもそもバリと言うのは切った残りが薄くなった時、刃物や砥石に押され

切れずに曲がったもの。

そのため力を入れれば入れるほどバリはよく出る。

切断砥石が新品の時に全ネジを軽く切るとナットがそのままハマると言われます。

切れない刃物や砥石で軽く押さえても切れない(または削れない)ので

切れる砥石や刃物で軽く切ればバリが出にくいということである。

しかし今回は切断砥石なのでいちいち砥石を新品にはできない。

ドレッサーを使う方法もありますが、全ネジをカットする際

「回して切るとバリが出ない。」

と言われる方が見えます。

回して切ると、砥石と鉄の接触面積が小さくなるので軽い押さえで切れるので

まんざらデマではありません。

 

と言うことで今回は最後の切れない部分を避けるため

80%切った後

ナットの向きを変えます。

この方法で切ったら軽く切れてバリが少なくなったので

修正が楽になりました。