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高圧連結ホースの思い違い

先日メールで問い合わせがありました。

内容は、当店の連結ホースを使うと片方のコンプレッサーしか回らないとのこと。

実際の現場を見ていないので想像でしかお答えできませんが

この件は、前々からこのお話を聞いております。

これは、1台しか回らないのではなく1台しか回っていないように錯覚するようです。

従来の繋ぎ方は同じメーカーの同等機種同士のタンクで連結する方式。

この場合は再起動圧が同じで使う場合が多いので同時に再起動し同時に停止します。

ところが当店の連結ホースは別のメーカーや別の機種で連結することが多いため

再起動の設定の高い機種だけがいつも先に起動します。

使用頻度が低いと2台目は回りません。

ただこの場合は1台でまかなえる程度の消費量ですから

1台のみで使ったと思えば問題ないと思います。

1台目のコンプレッサーが汲みだしても圧力が下がると2台目が回りますが

1台目の音が大きいので2台目が回っても分かりづらく

気が付かないケースが多いようです。

例えば、このケースの場合

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タンク圧が37気圧まで下がるとコンプレッサーAが回ります。

それでも間に合わないと35気圧を切ったくらいでコンプレッサーBが回るはずですが

厳密にはレギュレーターの逆方向の流れ方の特性の違いでもう少し下がらないと

コンプレッサーB が回らないことがあります。

 

ここで一つ考えていただきたいことがあります。

従来の同一機種同士の連結の場合

再起動が同時に起こります。

当然ブレーカーは別にしますが元電源は同じ。

すると電圧が極端に下がります。

再起動が一番低電圧に弱いところでありながら、

その状態を繰り返すのは好ましくありません。

最近のコンプレッサーは再起動圧を変えられる機種も多くなっています。

ですから2台連結するときは1台をフルパワーにしたら

もう一台はその次に再起動が低い設定にした方が

コンプレッサーの負担が軽減できると思います。