8月は終わろうとしていますが、まだまだ暑い日は続きます。
と言うよりも、雨続きだったのが終わったので暑さが始まったというべきでしょうか?
新型コロナよりも怖い熱中症には十分気を付けてください。
それでは先週の解答になります。
先週の問題は直角二面の修理からでした。
今回はマキタの直角二面のインバーターが死んでしまったので
交換しようとすると世界的な半導体不足のために、
各機械メーカーが取り合いになってしまい、
全く商品が間に合わない状態でマキタの納期は「未定」の回答。
さすがに、これではお客様は困りますので、今回も裏技を使います。
そもそもインバーターは何をするものか?
それはモーターの速度を変えるためのものです。
愛知県では入力電源の周波数が60Hz。
三相の4P(フォーポール)のモーターに60Hzの電源を入れると
4Pは一つの波形で1/2回転するので1秒間に60の波形があると
1秒間に30回転、1分間に1800回転します。
(厳密にはスリップがあるのでもう少し遅い)
これを利用しインバーターの出力する三相の周波数を変えることにより
回転数を制御できます。
大体、調整範囲が20~90Hzくらいなのでインバーターの入力を外して
出力に三相200V60Hzをダイレクトに入れて送材速度を普通よりやや早めで
使っていただくようにお願いしました。
直角二面の場合、縦軸の負荷が大きいとき、材料が縦軸から逃げてしまい
矩面の通りが出なくなるので、通常がゆっくり送りますが
今回は制御ができないので、切込み量を1mm以下にして、材料ば逃げない工夫を
していただくようにお願いしました。
特に芯割の柱を削るときは切込み量を0mmにしても芯割を上にして削るため
縦軸に負荷がかかりすぎて、材料が逃げますので
予め、手押しなどで、開きを取ってから削るようにお願いし
ご理解を頂きましたので、代替インバーターが入荷するまで
我慢をしていただくお願いをしました。