昨年200Vを100Vするトランスのコンセントを交換したんですが
またコンセントが逝かれたとの連絡。
現地に伺うと事務所の電気まで引っ張っているとのこと。
そもそも電力会社の200Vを100Vで使うこと自体が契約違反です。
それを承知の上での依頼ですから何があっても責任は持ちませんが
直せと言われたら条件付きでも請けないといけません。
事務所に電気ファンヒーターと電子レンジがあるらしく
両方同時に使えば合計25Aくらいになります。
それを言うと
「タコ足はしていない!」
とお𠮟りを受けますが、タコ足がいけないのではなく
一つのコンセントに25A流れることが問題です。
ダウントランスの容量は30Aなので25Aではブレーカーは飛びませんが
日本の100Vのコンセントの許容電流は15A。
数秒程度なら15Aを超えても問題ないですが
10秒以上も25A流れたら接地面が熱くなって樹脂が劣化し
コンセントがガバガバになります。
発火の可能性もあるので大工さんの作業場は極めて危険です。
対策として一つのコンセントの電流値が15Aを超えないように
電子レンジは専用のコンセント&延長コードを使い
ファンヒーター以外にも暖房器具があれば
ファンヒーター専用のコンセント&延長コードを使い
それ以外専用のコンセント&延長コードを使うようにコンセントを増設します。
もちろんコンセントだけでなくプラグも許容電流が15Aですが
これはあくまでも最大の話、安物のプラグだとそれ以下の場合もありますので
ご注意願います。
明日は、これを現場に当てはめてみます。
ちなみに建築業界では「現場」と言ったら建築現場のことですが
製造業では「現場」と言ったら工場の生産現場のこと。
それ以外のだとドラマの見過ぎで「事件現場」のことと思われるらしいので
合わせてご注意願います。