今回も遠方からの修理依頼ですが3台とも部品補給中止機。
その前に「部品補給中止」の意味を間違えないでほしいです。
その意味は製造側の部品在庫が切れた時に在庫も補給をしない機種のこと。
だから部品がすべてあったとしても在庫が切れたら補給しないのであるため
補給中止直後はすべて在庫がある場合も少なくない。
だから「部品補給中止=修理できない」と言うわけではないが
メーカーは責任が持てないので修理をしないケースがほとんどである。
と言うことで3台のうち、1台は高額修理必至のため中止。
残る2台は明らかに悪い部品を交換すると数千円かかるが
それ以外の部分は明らかに悪い部品を交換しないと何とも言えないので
その旨を伝えたうえで修理依頼を受けさせていただく。
まず日立のNV65HMJ。バンパが欠けてエキゾーストバルブが劣化しヘッド裏が
かなり摩耗しており
新品に交換するもトリガ側からエア漏れが
トリガ外すと
一番小さいOリングが切れているので交換する。
右のスプリングも折れているので交換して終了。
2台目は日立のNV90H。一番初期の高圧90打ちである。
これもバンパが思い切り劣化、
すでに交換済みですがシリンダの外側のゴムの帯も閲覧注意と
言いたいくらいの劣化だったため、交換した。
これで試し打ちをするとトリガからエアが漏れるが先ほどと漏れ方が違う。
こちらもトリガをばらす。
こちらもOリングが切れていたがその部分に劣化したシリンダリングの帯の破片が
巻きついていたので漏れ方が違っていたようであった。
ピストンリングも劣化していたが部品がないので似たようなOリングを入れて
正常に動くことを確認したので正規品を手配し、入荷後交換すれば終了。