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先週の解答(カーボンブラシを裏返したら)

それでは、先週の解答をいたします。
先週の問題は
1.どうして、カーボンブラシを裏返すとブレーキの利きが悪くなることがあるのでしょうか?


2.また、どうしてカーボンブラシの入っていた方向が分かるのでしょうか?

と、二つの問題になっていました。
先に2の解説からいたします。
takaさまのコメントからありましたとおり
「時計回りのモーターで右側についているブラシの場合、ブラシの上側から下側へアマチュアが回転するので、上側は角がピンとしていて下側は角が欠けたり火花によって若干白く変色したりしてる事が多く見られました。」
カーボンの接触面の広い辺の両側で判断できます。
また、それだけではなく、減り方によって判断できます。
まずは下の図をご覧下さい。

図のようにカーボンブラシは磨耗しながら、コンミテーター(カーボンの接触部分)に釣られるようにだんだん斜めに傾いていきます。
ですから、木口(こぐち)の斜めに減ったカーボンブラシは元の回転方向がすぐに分かりますが、
問題1で斜めに減ったカーボンブラシを裏返してしまうと接触面積がほんの少しになってしまいます。

元々、アマチュア(モーターの回転する部分)のコイルは上の図のA-A、B-B、C-Cと言うように
向かい合うコンミテーターの電極から電極までの複数のコイルから形成されています。
カーボンブラシはその電極に電気を流すためのものです。
ですから、コンミテーターを密着していないカーボンブラシはスイッチを入れたときは
放電現象によりある程度、電気が流れますが、
ブレーキは発電の原理で行っていますが
ブレーキを使用するときは外部からの電気供給がないので、
発電が不十分のため、接触面積の少ない状態ではブレーキが利きにくくなってしまいます。
また、モーターの回転数が落ちてくると裏返しに入っているカーボンのスプリングの力がモーターの回転力より勝るために
回転が落ちてくるとブレーキが働くことがあります。
今回の解説は少し分かりにくいと思いますが、ご了承ください。
それではまた。
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