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4つの作業

以前の記事でマキタの社員が数十年前に、
「将来、”切るもの”と”くっつけるもの”しか電動工具は売れなくなる。」
と書いたことがありますが、事実現代はそのとおりになっています。
・切るもの
電子マルノコ・スライドマルノコ・集塵マルノコなど
電動工具以外にも、Zソーやカッターナイフなどがあります・

・くっつけるもの
インパクトドライバー・釘打機・タッカ・ビス打ち機など
電動工具以外は、ボンド・コーススレッド・+ビットなど

現在、売れているもののほとんどがこれらに属します。
ハウスメーカー(以降HM)の現場で作業する大工さんたちには、この二つが住宅に関わる生産時間です。
でも、”切る作業”と”くっつける作業”以外にもう二つ忘れてはいけない作業があります。
一つ目は”測る作業”です。
取り付ける部分の寸法を測らないと切る位置が分かりません。
ここで、レーザー・スケール・距離計・糸巻・さしがねなどの出番があります。
もう一つは”墨をする作業”です。
ある時、スライドマルノコを買いに来られたお客様に
「レーザー付きにしますか?」
とたずねたところ
「スライドマルノコを買うのにレーザー付を買わないと意味がないよ。」
と言われましたので、理由を聞いたところ、
「さしがねで墨を引いている手間なんて今時ないよ。レーザーは墨を引く手間を無くすために使うもの。スケールで測ったらそのまま切るだけ!」
と言われ、寸法を測る作業と墨をする作業も立派な生産時間だと認識させられました。
墨をする作業にも測る作業と重複するものが出てきますが、墨つぼ・鉛筆・さしがね・レーザー・辺りでしょう。
とにかくHM大工さん方には、速さが競われるわけですが、速さだけではなく、
一日に作業量の中で、いかに4つの生産時間のウエイトを大きくするかにもかかっていると思います。
そのためにも、現場の整理や一日の段取りの取り方など現場の職人さん方がそれぞれ苦労されているようです。
未だに、一日働けば日当が頂けると言う考え方だけで働いている大工さんに対する不満を聞かされます。
今は結果に対してしか評価のいただけない時代です。
HMのお施主様は職人さんの流した汗や涙は見ていません。結果のみです。
現場で働く職人さん、これからも頑張ってください。
現場でないものが偉そうなことを言って申し訳ございません。
それではまた。
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