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金床その2

昨日の続き
息子さんから掛かってきた電話は
「金床もらったけど、『こんなの角が立っているから鉋が割れちゃう。』って年配の職人さんに言われちゃった。削って。」
すでに昨日のコメントでたくさんのご指摘を頂いておりますが、
角が立っている金床の角で鉋の裏出しをしたら叩くときに金槌の当たるところの真下に金床が当たらないので、
刃金部分に亀裂が入りやすくなります。

これでは刃金が割れて大変なことになります。
そのために金床を削って直します。

削る方法としてはディスクグラインダーを使います。
今回バリ取り用のオフセット型の砥石を使うと傷が大きくなり、錆びやすく、刃金に跡がつきやすいため、
今回は早く削れて、仕上がりも良い多羽根ディスクをお勧めしました。
この大工さんは多羽根ディスクで刻みの墨の訂正用に使っていましたので、
それで簡単に削るようにお願いしました。

明日に続く


※お詫び
今回取り寄せた面のついていない金床以外に土牛には面のあるタイプが存在していました。
今から20年くらい前まではレール床と言えば面付しかございませんでした。
今回発注したのは、20年ぶりくらいのような気がします。
問屋の若い社員でもレール床のことを理解できるものはほとんどおりません。
そのため、土牛に面付があったにも関わらず、大工さん用のものが手配できなかったことにつきましては、
私を含め、商品を供給する側の力不足でした。
お客様にはご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんでした。
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