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刃物の摩耗 その2

持論2:
刃物は消耗すると刃先が丸くなるのではなく、移動方向に対して平らに減る。


刃先が磨耗することを「刃がつぶれる」と言います。
別の言い方で「刃が丸くなる」とも言います。
でも、実際は言葉の表現とは違った磨耗をしています。
例えば、超仕上鉋の刃はこのように磨耗します。

磨耗した刃でも手で触ると切れそうですが、よく見ると仕上げ角の研ぎ面の先端に材料と平行方向に平ら面が出来ていると
研磨する時期になってしまします。


回転する刃物は回転方向に対して磨耗します。
チップソーはこのように磨耗します。

切れないチップソーも同様、刃先を触ると尖っていますが、刃先は被切断材に対して当たる面積が大きくなるため、
刃が食い込まず、結果として切れが悪く、摩擦抵抗が大きくなり、熱により刃の外周が熱膨張してブレやすくなります。


電気鉋の刃も同様に磨耗します。
でも、実際はもう少し刃先側が僅かにうつむくように磨耗しますが、これらはあくまでも基本的な考え方です。


今度はチェンソーの場合です。
チェンソーは刃先の材質があまり硬くないのに、土を含んだものを切るために激しく磨耗することがあります。

切断中は結構チェンが蛇行するため刃先がうつむくようにも磨耗しますが、側面の磨耗がかなり激しいため、
再研磨が側面の磨耗面がなくなるまで研がないと切れません。
多少、反論もあるとは思いますが、当店ではここまで研磨しております。
それではまた。
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