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SL550さまからの依頼 その1

先日SL550さまから連絡がありました。
「日立の充電ドリルのチャックにくわえたものが外れなくなった修理を頼んだら、22000円も掛かるのでもう少し安くできますか?」
手元に機械があるわけでもなく、こちらの日立の師匠(修理センターのベテランの方)に尋ねたら
「あのチャックは取れなくなったら諦めてギヤボックス一式交換するよ。」
部品代は合計で16000円くらいするから高額修理は必至ですが、
数日後SL550さまから願いを込めて送られてきました。
とりあえずチャックのカバーをぶち壊して状況を確認。

このチャックは右ネジで逆転させた時に緩まないように中心に左ネジのボルトが入っている。
そのため、どちらに回しても緩いまないので、まずはくわえているものを外す。

この外した奇妙な物体は、ピアノの鍵盤の部品らしい。
問題は、この中だが左ネジを外そうと思ったら、中で抜けて斜めに引っかかっていた?
仕方がないので動かない爪部分を高速切断機で切断して
細いマイナスドライバーで起こして抜いて、
今度はチャック本体外周を斫って回すと、ラッキーなことに外れました。

今度は新品のチャックをねじ込みます。

(よく見ると修理中止の荷札が付いています)
チャックは、しっかり締めないと、使用時高い負荷がかかった時必要以上に締まって取れなくなることがあるので
しっかり締めるべく10mmの六角棒レンチを使います。

このようにくわえて金槌で思い切りたたくとチャックに傷を付けずに締められます。
続く