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マキタAC3000修理

帰社途中に何度か営業に伺ったが一度も取引のない定年近くの方から電話が
「○○建築だけど、コンプレッサーが急に音が大きくなったんで修理頼んでも良いか。」
「帰り道に寄りましょうか?」
ということで立ち寄ってお預かりする。

とりあえず起動させると汲み上げが非常に遅い。
それと振動が異様に大きく、コンプレッサー本体がダンシングコンプになっている。
よく見るとコンプレッサーが行方不明にならないように犬のロープのようなものが付いていた。
まず、分解する。

主軸のベアリングの遊びが大きすぎて、主軸が蛇行回転している。

常圧。高圧ともにシリンダが逝っている。
ベアリングは球枠が完全に割れている。(俗に「球が割れている」と言われますが、割れるのは球枠です)
リング一式交換すると安く見積もっても2万円以上かかる。
お客様に電話をすると、それでも修理してほしいとのことで、部品を手配。


翌日マキタからFAXが
「高圧のシリンダが補給中止」
一番ひどい部品がなければ他のものを新品にしても意味がない。
もしかして?とヤマを張って純正のベアリングではなく安い市販のベアリングのみ交換し
ほかの部品は掃除して再利用する。
組み立て後、試運転。
ダンシングコンプには変わりがないが、0気圧から満タンまで4:50。合格範囲である。
でも、修理品に責任が持てないので、お客様に電話で条件付き修理の確認をする。
「部品補給で修理できないんですが、手直し修理で一応、正常範囲まで回復しました。但し責任が持てませんので特価の5000円でお願いできますか?」
「そんなに安くていいのか?」
「もっと高くでも構いませんが、責任が持てませんので、これでお願いします。」
「あといくらも仕事せんから、良いよ。「
気の毒に思われたのか、他の商品の注文も頂きました。
ありがとうございます。