PVアクセスランキング にほんブログ村

タイマーリレー

先日フラッシュで家具を製作している建築屋さんから電話が
パネルソーの(材料)押さえが動かんくなった。刃も昇降しない。」
「お急ぎですか?」
「今やっとる。」
と言うことで至急現地へ


現地に着き、症状の確認する。
今回のパネルソーは倒産した伴鉄工製で、後続の修理会社も今年の初めに倒産し問い合わせるところがない。
とにかく自力で探すしかない。


押さえはエアシリンダで動いている。
手動でエアシリンダにエアを入れると動く。
電磁弁も正常のようである。
昇降モーターも手動で電源を入れると上下する。
ということは、どちらも異常ない。


次によくあるケースで、タイマーリレーの不良。
基盤の中に幸い同じものが二つある。
この場合、二つのタイマーリレーを逆にする。
どちらか不良の場合は異常箇所が異なる。
実験する。・・・変化なし?
これは困った!


こんな時の格言


「現場のことは現場に聞け」


目の前に早く直らないかと態度を示している職人さんに
「すみません。正常な時の動き方を教えてください。」
「鋸始動のスイッチを入れて、右のフットスイッチを踏むと押さえが押さえて、鋸が上がる。」
右のフットスイッチを入れた後、機械がストライキ状態だから・・・?
よく見たら操作パネルに3個目のタイマーリレーがある。これが怪しい。
基盤のタイマーリレーと取り換える。
すると動かなかった部分が動いた。要するに異常箇所が変わった。
これで正面パネルのタイマーリレー不良が確定。



この部品は20年以上前のものなので現在はないがきっと代替(だいたい)部品があるはずである。
そのまま電材屋さん行き、部品を見せると軽くうなずいてくださった。
翌日、外回りから帰ってくると2個の部品を組み合わせるとそのままハマる。


そのまた翌日、現地に行ってズコっと気持ちよくハメると刃物が昇天した。


ただし、マルノコを吊っている鋳物製のチェンのテンショナが破損しているので
ズッコンバッコンと音を立てながら動いているので、鋳物部品を外して溶接し

再度取り付け終了。


※タイマーリレーはスイッチの押す部分に電磁石のついたものを「リレー」と言い、
ダイヤル等で決められた時間が経つとONになったりOFFになったりする
部品の総称が「タイマーリレー」なります。