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先週の解答無き問題(インパクトドライバー編)

今回は「解答無き」と言うことですので解答はしません。
同音で紛らわしいですが「回答」をさせていただきます。


先週の件につきまして、たくさんの貴重なご意見を頂き誠にありがとうございました。
自分の考え方が間違っていないと認識し、もっと前向きに皆様と取り組んでいきたいと思います。


そもそも木ネジに使われている+穴には、ドライバーを入れやすく、抜きやすいようにするため
先端を尖らせた形状に加えて、+の一片の厚みの先端側を薄くして厚み方向にも勾配を設けてあります。
また、+ネジが出る以前にあった「−(マイナス)」ネジと違い中心が決まるために締めやすくなっています。


ところが抜けやすい利点が、負荷の大きいネジに対して、カムアウトしやすいデメリットになっています。
日本ではあまり出回っていませんが、外国では厚み方向の勾配をなくした+ネジも発売されていたそうです。
もちろんカムアウトしにくいわけですが、
・奥まで挿入しにくい。
・締め付け後、抜けにくい。
・過負荷の時にカムアウトしないためドライバが折れやすい。
・ドライバーも専用のものが必要である。
・見た目が普通の+ネジと区別がつきにくい。
などデメリットも多く、普及に至っていないようです。


話を本来の造作工事に戻しますが、
造作になると四角穴のコーススレッドを使えば問題は起きないんですがこれも
・他のネジが+なので取り替えが煩わしい。
・多少傾けないと締められないところでは使えない。
・+穴のコーススレッドよりも高価である。
などの理由で普及しておりません。


結論として、造作工事には古いインパクトドライバーの出番が来るようですが
コメントにもありましたが、古いインパクトドライバーは近いうちに部品補給中止で使えなくなります。
メーカーサイドにはそれまでに造作対策のインパクトドライバーを願うしかないでしょう。
オイルパルスでも良いのですが、使い勝手がちょっと違うので、
もう少し打撃トルクを弱くしたらもっと使いやすくなるかもしれません。
できれば、打撃部分を現行モードと弱打撃モードの2種類の切り替えができれば良いと思いますが。


すぐには実行できることではないですが、バッテリの互換を前提に各社期待しております。


追記
以前tetsu_9thさまが実行されたインパクトドライバーの造作対策です。
http://d.hatena.ne.jp/tetsu_9th/searchdiary?word=TD133