先日コメントを頂きました栃木のKIさまからの依頼で
マキタのインパクトドライバTD148Dが使いにくいとのこと。
詳細は語られませんでしたが、おそらくそれよりも前の機種との比較で使いにくいとの推測。
過去にも行いましたが、ハンマースプリングを旧式にして
カムアウト対策をすることになりました。
幸いKIさまの親御さんも同モデルを改良してほしいとのことで比較しやすので今回取り上げさせていただきました。
今回依頼の親子で所有のTD148D
分解しハンマーユニットをバイスで挟んで
中の球を2個ヌイて分解します。
長い方がTD148Dで短い方が旧モデル。
実際に締めてみます。
こちらが正規のTD148Dになります。
締め込みが速いですが、ビスが沈むにつれて、本体の押さえ方を強くしないとカムアウトします。
こちらが弱いハンマースプリングに交換したものになります。
締め始めは交換前と変わりませんが、ビスが締まってトルクが大きくになるにつれて、ビットの回転が遅くなります。
トルクが大きくなりカムアウトしやすい状況になると
1回の打撃でビットを回す角度が小さくなるためにカムアウトしにくくなります。
反面トルクが大きい作業での締め付け速度が落ちるためナットやボルトを回したり
長い四角穴の木ネジを締めるのには作業性が遅くなります。
したがって、交換後のインパクトは建前には不向きですが、造作用として
特に和室や化粧材の多いところでは有効だと思います。