末日請求書を必死に書いているところに電話が
「この前、直してもらったバンドソーに細い刃が付くか?」
「ホイールがゴムではないから付けても25mm幅が限界で、しかもベアリング位置をきちっと合わせないとアサリがホイールに当たってすぐに切れなくなります。」
「ベアリングなんでもう壊れてる。今、お寺の破風の曲がりを挽きたいけど、付いているバンドだと広くて墨通り切れんし、マルノコで無理やり切り込み入れて切っても手直しが大変なので、何かいい方法はないか?」
「中古のゴムホイールのバンドソーでもあればいいですが、今はネタがありません。」
と言うことで解決策なく電話終了。
その後、請求書作成に復帰するとある顧客N様の名前にピンときた。
N様がその昔、2階の大屋根の野地板を化粧天井にするため、相談があった。
その時は母屋無しだったので約100本の屋根垂木が2間持ちっぱなし。
そのために60x120の垂木を上面のみアール加工することになったので
丸太はつり機が流用出来ないかとのことであった。
当時バトリゲージがそこそこ売れていた時代だったので2枚の垂木のアール型板で
垂木を10本ほどクランプで挟んでバトリゲージ用バーの付いた丸太はつり機で
うまく加工ができた。
このことを改めて依頼者に電話をするが出られないので息子さんに電話すると
すぐに納得いただいた。
1時間後、依頼者からもお礼の電話を頂いたが
その方は丸太はつり機もバトリゲージも持っているので
(※当店で販売したものではありません)
商売にはなりませんが、信用が売れたので良しとします。