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実用新案

ご存じの方も多いと思いますが、特許の一種でありますが特許よりも安く

簡単に取得できるので、電動工具などの多く使われている専売登録のことです。

通称「PAT(パテント)」とも言われています。

細かい部分は非公開のところが多いですが、それなりに経費が掛かります。

弁理士費用+実用新案登録費+試作費+実用新案技術評価書まで作成すると

最低でも数百万円はかかります。

「特許を取ると儲かる」と言われる方は未だにいますが根も葉もないデタラメの話で

正しくは特許製品がたくさん売れると儲かるというべきでしょう。

大手企業が相当数販売するものであれば採算が合いますが

当店の手作りレベルでは安い実用新案を取っても大赤字は必須です。

 

最近の実用新案と言えばHiKOKIのスライド方式。

実用新案は期限が10年。

すでに発売から10年経過していますので、すでにマキタがパクっています。

それまで「2段スライドだから精度が良い!」なんてデタラメな謳い文句をしたので

今度の1段スライドは精度が良いはずなんですが、

上記のこともあり言えないようです。

 

同様にHiKOKIのマルチボルトが実用新案を取っているらしい。

1個の電池で18Vでも36Vでも使える電池のことであります。

自動切換になっているわけではなく

差し込む端子の配列に工夫が合って

18Vの本体に差し込むと18V2.5Ahが2組ある素子を並列につなぎ

36Vの本体に差し込むと18V2.5Ah2組の素子を直列につなぐので36Vになります。

 

これをマキタが真似できなくて36V単独機シリーズを発売しましたが

それでは勝てないと睨んだのか、某電動工具メーカーの表記をパクって

「40V-max」(40ヴィマックスと読んでください)としたとしか思えません。

 

マルチボルトの爪切りの話は今のところ何の情報も入っていませんが、

配線を見る限り14.4V機にマルチボルトを入れると18Vで動くと思います。

逆にマルチボルト機に18Vの電池を入るように加工して入れると

いきなりショートして安全装置が働くので電池が停止するはずです。

14.4V電池を入れても同じ結果になると思いますので

良い子は絶対に行わないでください。

運が悪いと爆発します。