どうして同じ36Vでもマルチボルトよりもマキタの18V+18Vの方がパワーがあるか?
それは電池の発熱量の問題にあると思います。
同じモーターを回した場合
バッテリにかかる電流はどちらも同じ。
しかし18V+18Vの方がバッテリが大きいので温度上昇が少ない。
厳密な話をすると電池が大きい方が比熱の問題だけでなく
内部電気抵抗が小さいので温度が上がりにくくなるため
小さい電池よりも大き目な負荷をかけたとしても
電池が耐えられるため大き目のモーターを使用できるため
重作業に適しています。
だから小さな電池で電圧だけ上げても
上げた分だけの効果は得られないということになります。
でも「36Vの方がパワーがある」と言われる方がたくさんおられると思います。
同じパワーのモーターを入力電圧を変えて18Vで回しても36Vで回しても
パワーは変わりませんが、36Vで回した方がモーターにかかる電圧が倍のため
電流値が半分になります。
モーターの発熱量が電流値に比例すると言われますので
電圧が高い方がモーターが熱くなりにくいために一回り大きいモーターを使用しても
発熱量が抑えられる利点があるので36Vの方が多少パワーが出せることになります。
ですから「電圧が高い方がパワーがある」と言うのは間違いではないですが
同じ電池で電圧だけ上げる場合は極端には違わないということになると思います。
未だに「36Vよりも40Vの方が上だ!」と言っているユーザー様がおられますが
ユーザー様が言われるのは良いですがメーカーや販売店がそんなことを言うのは
論外です。
世の中に40Vと言う電池はないはずです。
某メーカーの40Vは公称電圧36V電池が満充電の時に約40Vあるから
「40V-max」と言われるだけでありマルチボルトも満充電時40Vあります。
最近はマキタバッテリユーザーがHiKOKIの冷温庫を買われる方が多いです。
理由は2リットルのペットボトルが縦に入るのと100V使用時に充電することと
冷凍と冷蔵あるいは冷蔵と保温が同時にできること(初期型を除く)
今はフロアステープルや18Vエアダスタも売れていますが
マキタにはありません。
マキタ18Vユーザーが40V-maxに乗り換えを考えようと思うと
マルチボルトに乗り換えても同じなので40V-maxが不人気になっています。
噂では京セラもマルチボルトを出すとか出さないとか。
実用新案の関係も不明ですが、各社とも凌ぎあって
より良い商品を考えてほしいと思います
あたかも優れた商品に見せようと36V電池を40Vと言うと
逆に敵を増やしてしまうような気がします。
そのあたりも各社ご検討願うと致しまして今回のお話はこれまで!