一昨日、問屋さんと縁が切れたが、新規でお客様の方から
「よろしくお願いします。」
と言うことで新規口座を作りました。
妹の同級生でいつも親方のお使いで来ている方だから
無審査でこちらこそお願いします。
と言うことで早速少しお買い上げを頂きましたが
再研磨依頼も頂きました。
ただ、よく見ると難ありそうなので、しっかり見直す。
この刃をよく見るとチップの下のロウ付けがほぼ全部光っている。
これは切断中にロウ付けが摩擦で擦れた痕である。
先日も言いましたが
チップには切断抵抗を減らすために側面向心角と側面逃げ角が設けてあります。
そのため普通は刃がよほどブレない限りロウ付けが光ることはありません。
研磨するとさらにアサリがなくなるのでもっと軋みやすくなるので
こういった刃の研磨はお勧めできません。
同様に「鮫肌加工だから抵抗が少ない」なんていうのは全くナンセンスな話。
台金に被切断材が当たらないことがベスト。
もし鮫肌加工が有効に働いていたら、鮫肌はすぐになくなると思います。
同様に
これは安物の片側と言われる一本おきにしか側面を加工していない刃であるが
側面が刃先だけ光っているならベストだが
チップの下まで光っているので却下。
これはチップが小さくなったためか、ほぼ全面光っているので却下。
これはスリットの次の2本だけ光っているので板が使用中に歪みやすくなっていると思われます。
これはボードを切りすぎて摩耗がひどいので研磨しても切れないことが確定。
と言うことで、今回は全滅と言うことになりました。
安いチップソーは桧や杉材ばかり切っているなら3~5回研磨できますが
合板や古材を切られる場合は2~3回くらいを目安にした方が良いと思います。
もっと研磨したい方は少しでも切れ味が落ちたくらいで研磨依頼してください。