PVアクセスランキング にほんブログ村

マルチボルトの逆襲 その1

先日、ネットの書き込みで

「18V+18Vの草刈機よりも40Vの草刈機のほうが強いんじゃないですか?」

との文面がありました。

これは絶対あり得ない話だと思います。

たまたま40V-max機のほうが特製の高いモーターを使ってあった場合は

土俵が違うので、論外ですが

あくまでもモーターの特性が同じ条件でしたら18V+18Vのほうが上になるはずです。

理由をお話しする前に電圧が高いとパワーが出ると決めてかかる方が多いですが、

それらは以前からの歴史に要因があります。

充電工具の最初は主力機は7.2Vでした。

それは1.2Vのニカド電池を6本直結したもの。

その次に出たものがニカド電池を2本増やした9.6V。

さらにその次に2本増やして12V。

ここまでは電池の数を追加しただけパワーは間違いなく上がりました。

次はニカドをやめてニッケル水素にしたため

同じ電圧でしたが容量が大きいので作業量が増えました。

 

その次にマキタが3.6Vのリチウムイオンを4個直列した14.4Vバッテリを発売して

従来機よりも軽くパワーのあるインパクトが評判がよく

他社ユーザーの多くをマキタユーザーに変えさせました。

さらにセルを1個増やしたものが現在主力の18Vバッテリになります。

セルを1個増やしたから14.4Vよりもパワーがあるのは当然です。

 

問題はここから先。

マキタが18Vを2個差して直列した18V+18Vの36V機を発売しましたが

機械が重くなるので一部の機種しかありませんが、

間違いなくパワーアップしています。

それに対して日立工機は3.6Vリチウムイオンのセルを5個入ったものの中味を

半分の大きさの3.6Vセルを10個入れて差し込み電極の向きをひと工夫して

18V機に入れると3.6Vx5本+並列の3.6Vx5本の18Vで動き

36V機に入れると3.6Vx5本+直列の3.6Vx5本の36Vで動くマルチボルトを発売しました。

一瞬考えると36Vで使ったほうがパワーが倍ありそうですが、

皆さんご存じの通りパワーは倍も出ません。

続く