「小さいねじをくれ。」
これだけでは必要なものを特定するに先が長くなります。
大きな分類をするのに
「ナットのハマるネジのことですか?」
と言うと面食らって回答できない方が多い。
ネジがいろいろ並んでいるところを見ていただいても
「これじゃない!」の連発。
最初の「小さいねじをくれ。」と言われた時点で
説明が苦手な方だと認識しないといけない。
とにかく「ネジ」は種類が多い。
これに似た言葉で「ビス」や「ボルト」があるが
人のよって解釈が異なるんですが
本人は万国共通と思われている方も多いので厄介である。
大方の解釈としては
ビス=木ねじやボルトの中でも小さい部類の総称
ネジ=木ねじとボルトの総称
ボルト=ナットの相棒(雄ねじ)で頭のあるもの
のようであるが、どうも語源の違いらしい。
ビスはブドウのつるが木にねじのネジのように絡みつくことから
フランス語のぶどうの蔓が訛ってビスとなったらしい。
ボルトは普通に英語の boltで
ネジは漢字で書くと螺子・捩子・捻子・螺旋・・・といくつも出てきますが
意味は同じ。
表面がねじった状態だから単純に日本語でネジ。
建築業界に限らず工具や一般部品の呼称は呼び方が異なります。
必ずしも正しい言い方が好ましいというわけではなく
その職場の方々が一番わかりやすい言い方がよろしいのではないかと思います。
特に年配の方は融通が利きませんので
「長い物には巻かれろ」
柔軟に対応してください。