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お役所は嫌いです その3

さて緊張の瞬間です。
と言っても二社だけのあみだくじの後番ですので、私に選ぶ権利などありません。
このくじを祈るのみです。
「結果を発表します。」
実はこの時点で、気力がなくなっていました。
「当選はS販売店です。」
S販売店の女社長、小躍りしながら前に出て来て、契約します。
私は、退散するのみです。肩を落としながら、階段を下りていると、後ろから定年間近の署長が走って追いかけてきました。
深々と頭を下げながら、
「今回は大変申し訳ございませんでした。今回の件は何らかの形でお返しします。」
でも、正直この言葉は素直に受け入れることが出来ませんでした。
一言「はい。」と言って、別の所へ憂さ晴らしに営業に行きました。


次の日曜日、気分を切り替えるためにその消防署に行きました。
「すみません。今日は遊びに来ちゃいました。」
すると十数人いた署員の人たちが、ノーアポなのに快く迎えてくれました。
「こっちの休憩室においで。」
ここで自販機のコーヒーを頂きました。
「絶対、アンタの所に落ちると思ったのに。」
「あれだけやってくれたのに、悪かったな。」
うれしい言葉を色々頂きました。やっぱり市民の命を守るファイヤーマンです。
少し元気になって帰りました。


半年後、市役所からご指名で電話がありました。
続きはまた。
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