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究極の防塵マルノコ その2

現在の防塵マルノコはすべて深さ調整が出来るようになっています。
深さ調整が出来るのは良いんですが、現在大工さん用の防塵マルノコは、だいたい外径125㎜が売れ筋。
切り込み深さが35㎜くらい切れるので、主に12.5㎜のプラシターボードを切ると刃を15〜20㎜出します。
そうすると、ベースと刃の上のカバーの間に隙間が発生するため、集塵機を使わないとこの隙間からほこりが出てしまいます。
特に最近の防塵マルノコは傾斜できるタイプがたくさん出てきました。
傾斜できるタイプは、さらにその分ベースと刃の上の部分の隙間が大きく開いています。
そのためプラスターボードを切る大工さんには集塵機が不可欠となります。
集塵機をつけた場合、マルノコにコードとホースが付いてきます。
一部のサイディング屋さんは昔からホースの中にコードを入れて使っている人がいました。
マキタがそれを真似してコードインホースというコードの入った集塵ホースを発売しました。
しかし、これはあくまでもサイディング屋さん用です。大工さんには使えません。
理由はプラスターボードを切るからです。
プラスターボードを切ると両面の紙がチップソーのアサリ幅分長い紐のように出てきます。
その紐がコードの入り始めの狭い部分に引っかかって、詰まってしまい粉塵を吸わなくなってしまいます。
当然これでは使えません。そのため大工さんはホースの外側にコードをテープでくくり付けたり、日立のホースカバーをつけたりして対策しています。
今回のタイトルである「究極の防塵マルノコ」はホースの脱却がミソになっています。
いかに、集塵機を使わなくてもプラスターボードを切ることが出来るか?
狭い現場で集塵機は邪魔です。ホースも邪魔です。何とか集塵機がなくてもほこりを出さずに切れないか?
これがこれからの電動工具メーカーに賭けられた使命ではないでしょうか?
でも今まで問題だったことがあるんです。
集塵機のホーススタンド・防塵マルノコの付属チップソーなど今までの防塵マルノコ関連の商品はすべてサイディング用なんです。
しかし、市場の防塵マルノコの購入先はマキタ営業マンの調べでは80%近くが大工さんが購入され使用目的がプラスターボードの切断用です。
この件で、何年か前にマキタの本社に問い合わせしました。
「防塵マルノコのメインの使用目的って分かります?」
と聞いたところ、
「サイディングじゃないんですか?」(予定通りです。)
「あほか!全国の営業マンに聞いてみろ!」(きたない言葉ですみません。)
「じゃ一体なんですか?」
「プラスターボードに決まってるだろ!」
「いや〜知りませんでした。すぐにこのことを開発に回します。ウチの営業マンはちゃんと情報を流さないと・・・」
と、まあ最近までこんな状態でしたので、プラスターボード用の防塵マルノコに関しては完全に立ち遅れているのが現状なんです。
それではまた。
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