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あっ!

このタイトルは何なんだ!
と、言われそうですが、「あっ!」と、言ったら予定外のことが突然起こったり失敗したりするときに口走る言葉です。
この言葉を聞くと、周りの人は「何が起こったんだ?」と視線を向けます。
先日の展示会で準備中にマキタの営業マンが、商品のセッティング中に大声で
「あっ!」
と、叫んでいるのでそちらに目を向けると大したことではありませんでした。
入社間もない営業マンでしたので、一つ話をしようと
「建築現場ではなくてよかったね。建築現場では『あっ!』は禁句ですよ。」
「えっ!どうしてですか?」
「あなたがもしその現場のお施主で職人さんが『あっ!』って言ったらどう思う?」
「あっ!そうか。」
やっぱり、マキタの営業マンは東証一部優良企業の社員だけあって、物分りがいいですね。
(風の噂にマキタの営業部長さんがこのブログを見ていることを聞きましたので、あまり悪い記事は書けませんが。)
とにかく、住宅の建築現場はお施主様の最大の財産と言っても過言ではないものを作る場所です。
そんなところで誰もいないと思っても”壁に耳あり障子に目あり”お施主様やその関係者がいるところです。
先日も安城市の現場で釘打機の部品交換に行ったところ、背後からお施主様らしき方が見え、突然
電動工具は日立が良いんだろ。」(でも、この現場を見渡すと日立の電動工具が見当たりません。)
「いや〜、何とも言えませんが・・・。」(お施主様を否定してはいけませんが嘘もいけません。)
「俺は鉄工所にいたけど、良い道具はみんな日立だった。」
「そうですね。鉄工業界では、圧倒的に日立が良いと言われています。」
「日立はモーターが良いね!」
「そうです!」
まぁ、こんな感じでお施主様の気分を損ねないように、挨拶して失礼させていただきました。
でも、一日中仕事をしている方はもっとお施主様への気遣いが大切だと思います。
かといって、中間に入っている工務店を無視した行動も禁じ手です。
だから、お施主様に変更や問い合わせを訊かれても当たり障りのないように
「私では判断できませんので○○さん(元請)に訊いてください。」
と、自分を落として元請を立てながら、勝手なことをしないようにしています。
昔の大工さんは仕事ができれば一人前でしたが、今の大工さんは仕事ができても、マナーやモラルがないと一人前ではないようです。
そういった面で、技術的の要素だけでなく、社会の適応性も重要視される分、これからの職人さんは大変です。
でも、冒頭のマキタの営業マンのように相手の立場になって考えればそんなに難しいことではないかもしれませんが・・・
それではまた。
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