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切れるレシプロ湾曲刃の秘密その1

数年前から設備屋さんにこんな刃が良く売れています。

日立から発売されているセーバーソー用の替刃です。
用途は鉄製の配管を切断するのに使います。
水道管はライニング管といって、厚い鋼管の内面に電食防止のため厚みが1mmほど樹脂層があります。
既設の水道管をディスクグラインダーの切断砥石で切断すると、内面の樹脂が縮んで使えません。
また、最近は大企業での工事に火災防止のため、火花の出る施工を禁止されています。
そんなこともあり、既設の鋼管切断にはセーバーソーを使います。
ちなみにセーバーソーは、安全に切れる鋸だと思っていましたらそうではなく、
オランダ語のサーベル(saber)に似ていることから、こう呼ばれるようです。
マキタやリョービはレシプロソーと言います。(鋸刃の動きが往復運動”reciprocating”)
この刃がどうして売れるか?
それは数年前、地元のある水道屋さんがどこかで、この刃を拾って使ったらその感想が
「とにかく切れる!今までの刃よりも倍くらいの速さで切れて、刃持ちも5倍くらい持つ!」
と、言われて、番頭がすぐに通常在庫にして別の設備屋さんに薦めると、大半こちらに変更。
日立の純正のため、社外品よりも2割ほど高いんですが、確実に元が取れます。
切れる要因は刃の形状にアリのようですが・・・。
刃持ちの良いのも刃がバイメタル(硬い板と硬い板の間に粘りのある板を挟んだ材質)なんですが、他社も同様です。
続きは明日。
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