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鮫肌について その1

最近切れるとの評判の鮫肌。
個人的には「鮫肌」加工と切れ味は結び付かないと思います。
鮫肌が切れる(「切れる」の定義が曖昧ですが)のは
1.予算が掛かっているので台金の精度および品質が良い。
2.上記同様にチップそのものの品質および研磨が良い。
3.改良刃を採用している。


矢印のところだけ刃のピッチが変えてあります。これを昔から「改良刃」と呼ばれています。
ピッチの広い次の刃の切り込み量が大きいのと切りくずが掃けやすいために粗い刃で切ったのと同じ現象が起きるため
軽く速く切れますが、反面切れ肌が粗くなるところを他のチップが細かくさらえるために
綺麗に切れて軽く切れます。(極限に変わるわけではないですが)


それともう一つ
言ってはいけない理由なんですが
4.高い刃物を買うと使用者が大切に使うので最初から古材や合板を切ったりせず、使い方を考えて使用するために長持ちする。
例えば、ゼットソーとバクマソーを比較すると価格は倍くらい違います。
製造過程では、素材も加工法もほとんど変わりません。
目立てのタイミングが違う程度と言われています。
刃先の形状はどちらも5本に1本刃を低くしてあるため、鮫肌と同じ改良刃でもあります。
しかし、よく「ゼットソーの方が切れる!」と言われますので
「安物はいきなり古材や合板切りませんか?」
と伺うと
「安いから当たり前だ!」
と言うことらしいです。


こんなこともあってマキタの総合カタログには、このように表現されています。

続く