先日、直角二面が途中で全停止するとのことで伺ってきました。
一回目は何度削っても止まらないので考えられる部品をチェックしましたが
特に問題は見つからず、このまま様子を見ることに。
次の日、再度動かないとのことでもう一度伺います。
全停止する可能性があるとすると
デジタル数字の表示があるインバーターか
扉側にある二つのシーケンサーくらいしか考えられない。
とりあえず、異常が見つからないので消去法で行く。
まずインバーターから。
インバーターは送り機のモーターの電力を供給する周波数変換器のこと。
周波数を変えることにより、送り速度が変わる。
モーターが焼けたりするために全停止命令機能が入っている。
だから全停止機能の信号線を外してショートさせ、インバーターがエラーを起こしても
全停止しないように配線を変える。
そのまま使って頂くと即座に全停止した。
この時点で、インバーターの不良ではないことが、ほぼ確定。
そうなると、残りはシーケンサー不良しか考えられない。
しかし同じシーケンサーは廃盤のため、ない。
この場合、シーケンサー専門の電気屋さんに代替可能なシーケンサーを入れて
この機械で使えるように配線し、プログラムを設定しなおすため
手間が掛かるし見積もりが40万円ほどかかる見込み。
そう言えば、このシーケンサーすでに縦軸出力が壊れていたので
数か月前に横軸出力で縦軸と横軸の両方を回す設定に変更していたのを思い出した。
お客様に
「設定変更前はこの症状なかったですよね？」
と確認すると
「多分そうだと思います。」
と言うことなので、考えられることとして横軸出力もパワー不足で
2軸同時の信号出力が少ない可能性が高い。
すぐに回避法を思いついた。
まず、シーケンサーから縦軸出力を外し元に戻す。
縦軸を回すために横軸のモーターの電気信号を入力とする
マグネットスイッチを新規に入れ、そのマグネットスイッチで
縦軸を回すことにする。
すぐに解答は出ないが今のところ問題があった報告はない。
