昨日、お客様のところで切断砥石の質問がありました。
「トタンを切るとすぐ減っちゃうのってなぜ?」
基本的に切断砥石は砥粒とボンドと気泡で構成されています。
砥粒が突起しているから対象物を削って切断したい溝を掘ります。
しかし砥粒も摩耗するので適度に脱落することにより
その下に埋まっている砥粒が表面に出ることによって
砥粒が摩耗しても切ることができます。
もし、砥粒が脱落しないと通称目詰まり状態になりますが
これは目が詰まったのではなく、突起部分が平らになった状態になります。
こんな時はブロックで擦ったりトタンを切ると解消します。
どうしてトタンか?
トタンは切断砥石との接地面積が小さいために砥粒の間に入り込み
砥粒を脱落させる効果があります。
そのため目詰まり状態の切断砥石を修正しますが
目詰まりしていないものは、もっと砥粒が脱落しやすいために
切断砥石の摩耗が著しく早く摩耗してしまいます。
対策としてトタンの先端が切断砥石に直角に当てず
出来るだけ斜めに切ると脱落が少なくなります。
マルノコで言う刃を出さないツラツラ切りのような切り方が良いでしょう。