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硬鋼線

昨日、工場専門の配管工の方が鑿を購入に見えました。

何でも、「マルチツールは釘が切れないから。」

と言う不可解な理由で購入されましたが、

「鉄工用なら釘も切れますが切れないのはタッピングビスだと思います。」

どうも理解はできていなかったのか?そのまま帰られました。

鉄には大きく分けて手打ちの釘のような軟鉄でできたものと

タッピングビスのように焼き入れ処理のした硬鋼線があります。

鉄工用のマルチツールの刃で切れるのは軟鉄限定ですが

同じマルチツールの中でも硬鋼線対応のエキストラタイプもありますので

そのあたりをご念頭においてください。

ステンレスは鉄よりも硬いと言われますが

ステンレスでも焼き入れのない軟らかいステンレスと

焼き入れのしてある硬いステンレスがあります。

基本、下記のものは鉄でもステンレスでも焼き入れがしてあります。

・タッピングビス(ステンレスを含む)

・軽天ビス

・ドリル付ビス(ステンレスを含む)

コーススレッド(ステンレスを含む)

・内装ビス(ステンレスを含む)

・コンパネビス

・コンクリート

・鋼板釘

ピンネイラのピン

逆に焼き入れのしていない軟材

・手打ち釘(これだけはロール釘よりも軟らかくなっています)

・普通のロール釘

・普通のステン釘

・その他SUS304と書かれたステンレス

・昔の木ねじ

・サッシビス

焼き入れのあるなしはインパクトドライバーで油断して締めたとき

+が舐めるのが焼き入れなしでビットが舐めるのが焼き入れアリ

と言う解釈でいいと思います。(例外もあります)

また焼き入れなしの場合、鉄よりステンレスの方が硬いですが

焼き入れがある場合は、鉄よりもステンレスの方が軟らかいです

またSUS304は焼き入れ処理をしても硬くならないので

SUS304以外のステンレスを使うため磁石でくっつき

偽ステンレスではないかと言われますが、偽物ではありません。

但し若干SUS304より錆びやすい傾向になりますが

SUS304でも条件次第で錆びますので、ご理解願います。